発声概論：基礎から応用

現代人の“喉や声”は社会的規範による抑圧や偏った思想によって萎縮状態にあります。特に日本では美学的な価値観（腹式呼吸は絶対であり、喉声やダミ声は喉に良くない、男性は低い声、女性は高い声等）で定義されることが殆どです。本講座ではプリミティブで野生的な視点のフースラー、リード等の発声学、調音音声学、音響音声学、聴覚音声学、解剖学、心理学、文化人類学等を通して、喉、声の解体、解放に導いていきます。

声が良くなった気がする、歌が上手くなった気がする等のみせかけの喉、声を作るのではなく、我々の喉に眠る篦棒（べらぼう）な機能（いくら喋っても枯れない声、歌声、男性、女性にとらわれない声、パートに制限されない音域の拡大等）を最大限に高める方法を知ることができます。