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分子栄養学とは?トレーナーが学ぶとどのような介入ができるか事例解説

「夜中に何度も目が覚めてしまう」「午前中はボーッとして全く仕事に集中できない」「ちょっと動くとすぐに息切れしてしまう」など、様々な不調を持ったクライアントを指導していると、運動だけでは解決できない問題に直面することがあるかと思います。


血液検査をしても異常がない、医者にも特に問題は見当たらないと言われた、など、身体検査や臨床検査だけでは不調の原因がわからず、ごまかしながら生活しているというクライアントは多く存在します。


そんなとき運動指導者として、様々な方向からアプローチして問題解決を目指すかと思いますが、手段の一つとして「分子栄養学」の知識を持っていると、クライアントの持つ不調をより早く確実に改善させることが可能になります。


本記事では、従来の栄養学とは異なる分子栄養学はどういったものかを解説した後、分子栄養学に基づいた栄養療法を用いて実際にクライアントに介入した事例をご紹介します。


分子栄養学を学び、その知識や考え方を運動指導と組み合わせることで、より質の高い運動療法や指導を行うことができるようになりますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。


分子栄養学とは


分子栄養学(Orthomolecular/オーソモレキュラー)とは、「その人にとっての最適な量の栄養素を用いて、一つ一つの細胞(分子)をきちんと機能させていくための栄養学」です。


また、分子栄養学を用いた栄養療法(=オーソモレキュラー療法)とは、「未病(慢性不調)を抱える方を寛解に導くための栄養療法」ということができます。


分子栄養学を用いた栄養療法による介入の流れ


「その人にとって最適な量の栄養素」を知るために、まずは血液検査をはじめとした評価を行い、各項目の値をチェックします。一般的な健康診断で行われる血液検査では、各項目に「基準値」と呼ばれるものが存在し、その基準値以内にあれば正常、基準値外であれば異常と判断されます。


分子栄養学を用いた栄養療法では、一般的な血液検査における基準値とその人のデータを比較して「病気かどうか」を判断するのではなく、分子栄養学的な基準値を用いて「細胞が十分に機能しているか」という観点で数値を解釈していきます。そして、細胞を正常に機能させていくために、正しい食事からの栄養補給やサプリメントによる栄養補充などを用いて、未病の改善を目指していきます。


つまり、身体検査や臨床検査によって客観的な異常が認められないような未病、つまり病気の診断はくだされていないけれども日常生活に支障をきたすほどの不調(慢性疲労症候群など)に対しても介入が可能になります。


体の中で起こる様々な不調や病気に対して、それが発生してしまっている根本的な原因を血液検査のデータによって理解し、その発生の機序を栄養素を用いて寛解もしくは予防していくのが、分子栄養学に基づいた栄養療法となります。


分子栄養学と従来の栄養学との違い


食事バランスガイド


出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/


従来の栄養学では上画像のようなガイドを用いて、一般的な数値(=万人にある程度当てはまるような平均的な数値)を元にした「推奨摂取量」を提示することで、食事・栄養のバランスを整えていくといった方法をとります。


つまり従来の栄養学では、一般的に健康的な生活を送るため、もしくは病気にならないための、必要最低限の栄養素の量による指導が行われます。


しかし、その人にとって必要な栄養素の量というのは一人ひとり異なります。その人の食生活はもちろん、年齢、体の大きさ、生活スタイル、ストレス度、更にはその人が抱える悩みや病態などによって摂取が必要な栄養素が変わってくるのに加え、ある栄養素が欠乏している人にとっては、不調を改善するためには推奨摂取量よりも多めに摂取する必要があることもあります。


更に、どれくらいその栄養素が欠乏しているのかによっても、摂取すべき栄養素の量が大きく変わってきます。人によっては、40倍以上も最適な栄養素の量が違うということもあるのです。


「個体差」に目を向けるのが分子栄養学


つまり分子栄養学を用いた栄養療法では「個体差」に目を向けます。血液検査や毛髪ミネラル検査、尿中有機酸検査など、様々な評価法を用いて栄養状態を評価し、その人にとっての栄養バランスの乱れを見つけ、欠乏した栄養素を補給していくことで、細胞レベルでの機能改善を目指します。


個体差を評価することで、個人個人の悩みや症状に対してより細かい栄養指導ができるとともに、様々な検査を行っても原因が特定できなかったような未病の根本的な解決が可能になります。


その人自身の検査データを用いて評価やカウンセリングを行うため、「この数値が少し低いのでこの栄養素を摂取していきましょう」という具体的なアドバイスが可能となります。これがクライアントの納得感を得ることにつながり、行動変容にもつながりやすいという点が分子栄養学に基づいた栄養療法の特徴・メリットと言えます。


分子栄養学に基づいた栄養療法による介入事例「慢性疲労症候群」


未病を抱える方を寛解に導くための栄養療法である分子栄養学は、慢性疲労症候群の方に対して介入していくのに利用することが可能です。


慢性疲労症候群(慢性疲労)とは、身体検査や臨床検査で客観的な異常が認められない状況で病気とは診断されないにも関わらず、日常生活を送れないほどの重度の疲労感が長期間(約6ヶ月間)続く状態、のことを指します。


検査では異常が認められないため、検査数値の基準値をもとに評価をするのではなく、カウンセリングによってクライアントの主観や主訴を引き出して、分子栄養学的な基準値を用いて評価を行い、介入していきます。


慢性疲労に対して介入していく上で、まず考えるべきは「血糖の問題」と「貧血(鉄欠乏)」になります。


1)血糖の問題に対する考え方


血糖の問題を評価する上で見るべき血液検査の項目は「空腹時血糖」と「HbA1C」になります。また、リブレのような血糖のモニターを用いて、リアルタイムで血糖の推移を観察することで、クライアントが慢性的な低血糖に陥っていないかを評価します。これらの数値を見ることで、クライアントの慢性疲労が血糖の問題に由来するのかを評価することができます。


血糖に問題があると判断した場合は、糖の摂取はもちろんのこと、体全体の代謝の改善(特にたんぱく質代謝の改善)を行い、血糖を維持する能力を養っていくような栄養療法を展開していきます。


1−1)まず見るべきは「空腹時血糖」


血糖の問題を評価する上でまず見るべきは「空腹時血糖」です。空腹時血糖とは、食後5時間以上経過した後の血糖の値を指します。


食事をした後血糖値は上がりますが、基本的に3時間程度で元の血糖値に戻ります。血液検査による空腹時血糖の基準値は「70〜110」とされていますが、分子栄養学的な基準値は「90〜100」となります。


空腹時血糖が90未満(=警告値)の方は、1日のどこかのタイミングで疲労感や眠気を感じている場合が多くなります。空腹時血糖が80未満(=危険値)の場合は、確実に不調を抱えていると考えて良いでしょう。


空腹時血糖もHbA1Cも、2型糖尿病を推察するために「高い側の値」に目を向けられることが多いですが、未病への介入においては「低い側の値」にしっかりと注目していく必要があります。


空腹時血糖が低いということはつまり、日常生活において体内にエネルギーが充足されていない状態が長い、もしくは脳がうまく働かない状態が続いていると考えられるため、様々な慢性疲労の症状を感じやすくなっているのではないか、と推察することができます。


1−2)「HbA1C」も参考に


HbA1Cも血糖の問題を評価する上での目安となります。体内の赤血球に含まれるヘモグロビン(酸素と結合する機能タンパク質)が長い間高血糖状態にさらされると、HbA1Cというたんぱく質の状態に変化していきます。


ヘモグロビンは約3ヶ月でターンオーバーされると言われていますが、HbA1Cは「約2ヶ月間の血糖の推移を表した数値」となります。つまりこの数値が高い場合、2ヶ月間に渡って高血糖状態が続いていた、ということを示します。言い換えると、HbA1Cの数値が低い場合は、2ヶ月間に渡って低血糖状態であったと考えられます。


血液検査におけるHbA1Cの基準値は「4.3〜5.8」とされておりますが、分子栄養学的な基準値は「5.0〜5.4」となります。HbA1Cが5.0未満(=警告値)、もしくは4.6未満(=危険値)である場合は、2ヶ月の間慢性的に低血糖が起こっており、疲労感などの症状を感じていた可能性がある、と考えられます。


1−3)「リブレ」による血糖値のモニタリング


血糖値の変動の様子上図は、慢性疲労を感じていたクライアントの1日の血糖の変動の様子を、リブレを使用して示したデータになります。


こちらを見てみると、朝起床した時点での血糖値が「78」となっています。睡眠中は食品の摂取がないため血糖値は下がり続けますが、本来、起床時でも最低「90」程度の血糖値はあるべきと考えられます。


このクライアントは細身であり、普段の食事内容も低たんぱくであることがわかったため、血糖を維持する能力が低下してしまっているのではないか、と評価しました。


実際に「朝起きるのがしんどい」という主訴があったため、この不調は血糖の問題によって起きていると推測しました。


加えて「昼過ぎに手が震えて落ち着かない気分になるときがある」という主訴もありましたが、これもカウンセリングで1日の食事について聞いてみると、昼になっても食欲がわかずにプロテインで済ますことが多い、ランチを食べるタイミングを失って欠食することも多い、ということがわかりました。


プロテインの摂取のみではあまり血糖値は上がらず、そのまま欠食すると血糖値が上がらずに低血糖状態が続いてしまうため、日中の集中力は低下するとともに、手の震えや不安定な精神状態、手や背中に汗をかく、といった症状が発生していきます。


血液検査での基準値で考えると、血糖値が「78」というのは基準値内となります。ですが、分子栄養学的な基準値でみるとかなり低い値、と評価することができるため、血糖の問題を解決するために、分子栄養学に基づいた栄養療法で介入していきました。



1−4)改善のための介入


朝、食欲がなく朝食の充分な摂取ができないということだったため、日中の血糖値を安定させるために、1日3食以外の時間帯での「補食」の摂取を提案しました。


補食の摂取によって日中の血糖値が安定してくると、少しずつ食欲が湧いてくるようになります。朝食を充分摂取できるようになると、朝食後しっかりと血糖値が上がるため、その後、集中力が向上し、精神状態も安定して、元気に働くことができるようになります。


また、「睡眠前の補食」も提案しました。歯磨き前に簡単なスープ等の補食を摂取することで、就寝中の血糖値が安定していきます。就寝中の血糖値が安定すると夜の睡眠の質が向上します。更に、起床時の血糖値が90以上になってくると、朝スッキリと起きられるようにもなります。


血糖をモニターして、その方の血糖値が1日のどの時間帯に低くなっているかを評価することで、具体的な食生活のアドバイスや、サプリメントの摂取等の提案をすることが可能になります。


2)鉄欠乏の問題に対する考え方


鉄欠乏の問題を評価する上で必ず見るべき項目は「ヘモグロビン(血色素量)」と「フェリチン」になります。


フェリチンとは、ヘモグロビンを作るために必要な鉄分を貯蔵している「鉄分の金庫」のようなものであり、肝臓や腸上皮細胞に存在します。ヘモグロビンが少なくなり始めると、フェリチンから鉄分を取り出して、ヘモグロビンの量を一定に保ちます。食事を通して鉄が充分に摂取されないと、フェリチンに貯めている鉄がどんどん減っていってしまうことになります。


ヘモグロビン(血色素量)の血液検査による基準値は以下の通りです。



  • 男性:13.0〜16.6g/dl

  • 女性:11.4〜14.6g/dl


ヘモグロビンの分子栄養学的な基準値は以下の通りです。



  • 男性:13.5〜16.6g/dl

  • 女性:13.5〜14.6g/dl


ヘモグロビンが「13.5g/dl未満」は警告値、「12g/dl未満」となると危険値、という評価になります。


続いて、フェリチンの通常の基準値は以下の通りです。



  • 男性:21〜282ng/ml

  • 女性:5〜157ng/ml


フェリチンの分子栄養学的な基準値は、男女ともに「60〜80ng/ml」であり、「50ng/ml未満」で警告値、「25ng/ml未満」は危険値という評価になります。


実際の女性クライアントの検査結果を見てみると、血色素量は「12.9g/dl」となっていました。通常の基準値を元に評価すると基準値内となりますが、分子栄養学的にみると警告値と評価されます。


クライアントの主訴として「慢性的な疲労感がある」「踊っているとすぐに息切れがする」「突然パニックになる」といった症状を訴えていたのですが、ヘモグロビンの量が少ないということは、体内で使うことができる酸素の量が足りなくなっていることを示すため、これが原因で慢性的な疲労感や息切れ、不安感などの不調が現れているのではないか、と推察しました。


フェリチンの数値は「4ng/ml以下」となっており、これに関しては通常の基準値も下回っているとともに、分子栄養学的には危険値と評価されます。


以上のことから、この方の慢性疲労は鉄欠乏に由来するのではないかと考え、鉄欠乏の改善を目指して介入を行っていきました。



2−1)改善のための介入


まずは、肉類やほうれん草をはじめとした「鉄分を豊富に含む食品を積極的に摂取していく」ことを実践していきました。


ただし、このクライアントは消化機能の低下の傾向も見られたため、肉類を食べる際はよく噛むことを心がけていただきつつ、消化酵素サプリメント(ベタインHCLなど)の摂取も行い、胃の酸性度を高めてタンパク質やミネラルの吸収率を上げていくことを目指していきました。


更に、この方のようにフェリチンの数値が一桁の場合は、キレート鉄サプリ(フェロケルなど)と呼ばれる吸収率の速いサプリメントを2〜3ヶ月程度使用することもあります。実際にこの方にキレート鉄サプリを使用すると、フェリチンが「32ng/ml」まで上がっていきました。


2−2)体内に慢性的な炎症が潜んでいないかを確認する


鉄分は、体内に炎症が発生していると腸からの吸収が難しくなってしまいます。炎症のマーカーとして一般的に使われるのは「CRP(C反応性蛋白)」になりますが、このクライアントの検査数値を見たところ、本来「0.05」程度が良いと言われるCRPの値が「0.1」となっていました。つまり、体内で何らかの炎症が起きていると推察できます。


注意すべきは、CRPは慢性炎症ではなく、本来は急性的な炎症を示す数値となるため、慢性炎症かどうかは、この値だけでは正確にはわかりません。ですが「CRPが高い=現在体内で炎症が起こっている」ということを示すため、鉄をいくら摂取してもうまく吸収されない、ということになります。


鉄欠乏の問題がある方で、炎症が起こっていることがわかった場合は、すぐに鉄を摂取しても吸収されないため、まずは炎症を抑えるための介入をしていく必要があります。


実際にこの方には、オメガ3のサプリメント(EPAやDHA)の摂取、炎症の大元である腸内環境を改善するための食物繊維の摂取、プロバイオティクス(善玉菌)のサプリメントの摂取、更には食事で摂取する脂の質の改善(オリーブオイルを使用するなど)を行いながら、鉄分を豊富に含む食品をゆるやかに摂取していく、といった方法で介入し、不調が寛解していきました。


この方の不調の1つに「どこかに体をぶつけるとすぐに内出血する」という症状がありましたが、すぐに内出血してしまうというのは、血管がもろくなっていることが考えられます。血管を作るためにはタンパク質や鉄分が必要であり、鉄欠乏が起こると内出血が起こりやすくなることがあります。


結果として、この方には鉄のサプリメントは使用せず、炎症を収束させる介入を行いつつ、鉄が豊富な食品を摂取していくという方法で、不調を寛解することができました。


分子栄養学を勉強するためのおすすめの方法


分子栄養学に興味があるという方は、下記3つの方法で勉強することを推奨いたします。


1)講習会を受講する


数ある分子栄養学に関する講習会のなかで、おすすめは「分子栄養学実践講座(https://www.bunshieiyou.com/)」になります。


血糖や鉄欠乏といった慢性不調の寛解を目指す上で必要不可欠な知識はもちろん、様々な難解な体の不調に対しての分子栄養学に基づいた栄養療法を、理論理屈に基づいてしっかりと学ぶことができます。


他の分子栄養学に関係した協会やセミナー等の多くは、この分子栄養学実践講座を卒業した方が行っているものになるため、ぜひこの講座の受講をご検討ください。


2)書籍を読む


より気軽に、簡単に勉強を始めるには「書籍を読む」ことも良いでしょう。


分子栄養学を学ぶ上でおすすめの書籍の1つは、奥平智之先生の「うつ抜け食事術」です。未病を見抜くための血液検査の数値の見方や腸内環境について、体内の炎症についてなど、分子栄養学では欠かせない知識が網羅されている、分子栄養学のバイブル的な書籍になります。


もう1冊オススメできるのが、宮澤賢史先生の「医者が教える『あなたのサプリが効かない理由』」です。こちらの書籍は、血液検査の数値の見方についてはそれほど書かれてはいませんが、各栄養素についての分子栄養学的な見方が詳細に書かれています。


評価について学びたい方は「うつ抜け食事術」、栄養素について学びたい方は「医者が教える『あなたのサプリが効かない理由』」を読むと良いでしょう。


3)AZCARE ACADEMY「栄養コンサルティング」を受講する


AZCARE ACADEMYのゼネラルマネージャーである川合智氏による「栄養コンサルティング」講座では、分子栄養学に基づいた未病を寛解するための栄養療法を学ぶことができます。


運動だけではなかなか解決できない不調・未病を、栄養学の知識を使って現場でどのように指導し介入することができるのか、といった知恵を学べる講座となっていますので、ご興味ある方はぜひ受講をご検討ください。


まとめ


分子栄養学とはどういったものなのか、そして分子栄養学に基づいた栄養療法による具体的な介入事例や、分子栄養学の勉強方法についてお伝えしてきました。


血液検査の数値を読み取れるようになることや、各栄養素の働きについて詳しく知ることは、あらゆる不調の改善を目指す上で、あなたの指導の質が上がることは間違いありません。


AZCARE ACADEMYでは「栄養学の基礎」や「栄養コンサルティング」といった講座を通して、栄養学の基本知識から分子栄養学に基づいた栄養療法まで、幅広い栄養に関する知識を得ることが可能です。


ぜひ受講を検討していただき、あなたの指導に活かしていただければ幸いです。


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